官公庁の入札は本当に「いつも同じ業者」なのか — 106,285回の入札を調べた

入札コンパス データレポート / 対象: 国の機関の落札実績オープンデータ(2013年度〜)のうち、年をまたいで繰り返し発注された継続契約 / 本レポートの数値・図表は出典(入札コンパス・本ページURL)を明記のうえ自由に引用いただけます

結論: 継続契約の入札106,285回のうち、33%で前年と違う業者が落札していたよ。「いつも同じ業者」は、分野によっては本当で、分野によっては思い込みだよ!

結論サマリー

分野別の入れ替わり率ランキング

業務分野検証した入札入れ替わり率
法務・登記等専門832回57%
電力・ガス・燃料6,014回54%
物品購入(その他)9,051回46%
緑地・除草・剪定1,083回46%
人材・受付・窓口1,054回45%
広報・広告・制作2,072回44%
研修・講習1,894回43%
翻訳・通訳442回43%
機器・備品2,772回42%
林業・森林整備2,777回37%
印刷・製本4,637回37%
運搬・配送・郵便2,033回37%
調査・研究・分析6,764回35%
清掃5,363回35%
車両4,157回34%
支援・コンサル875回32%
製造911回30%
リース・賃貸借969回30%
図書・教材436回30%
医療・健診・検査2,218回29%
工事・修繕1,560回29%
設計・測量・監理380回29%
システム・IT5,890回27%
廃棄物処理1,737回27%
警備3,400回25%
運営・管理3,109回25%
保守・点検14,074回20%
通信・回線3,021回20%
除雪・雪対策1,523回15%

府省別の入れ替わり率

府省検証した入札入れ替わり率
経済産業省1,839回55%
農林水産省2,507回48%
警察庁1,175回44%
気象庁1,253回43%
海上保安庁4,386回40%
最高裁判所1,227回40%
国税庁8,364回40%
防衛省3,119回39%
外務省658回37%
文部科学省762回37%
林野庁4,204回36%
法務省7,067回36%
特許庁455回36%
厚生労働省11,959回35%
財務省7,630回35%
内閣府2,939回35%
検察庁2,340回35%
総務省2,537回34%
金融庁343回34%
内閣官房675回33%
宮内庁444回28%
国土交通省32,690回26%
環境省5,429回21%

読み方 — 新規参入を考える会社へ

入れ替わり率が高い分野(物品購入・広報・研修など)は、仕様が標準化されていて価格勝負になりやすく、新規でも取りに行く余地が大きい市場です。 逆に低い分野(除雪・保守点検・通信など)は、地理的条件や既存設備への依存で現職が有利な構造ですが、その中でも「現職1回目」の契約は固定化がまだ進んでいません。 自社の業種の入れ替わり率と狙い目は入札機会診断(無料・登録不要)で確認できます。

方法論

調達ポータルの落札実績オープンデータ(2013年度〜、約31万件)から、案件名を正規化(年度表記・数字・括弧を除去)して同一府省の繰り返し契約に束ね、 年をまたいだ連続する2回の落札で法人番号が変わったかを数えました。検証対象は106,285回。 法人番号の無い落札(個人・任意団体等)は除外しています。データは毎日更新され、本ページの数値も自動で再計算されます。

→ 個別の契約ごとの落札履歴(継続契約データベース)

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